本のある暮らし

読書ブログ

想像とは違ったけれど、今が一番幸せ。30歳を迎えたわたしの「10年後のおたより」

こんにちは。

 

つい最近、30歳を迎えました。

そのタイミングで、りっすん by イーアイデム さんの

10年後のわたしへ「おたより」を

というお題を拝見したので投稿してみようかなと思い、この記事を書いています。

 

 

1.これまでの10年 -20代の自分へ-

 

とにかく駆け抜けた20代。

大学を卒業し、社会に出て、たくさんのことに悩みましたね。

楽しくて仕方のなかった仕事に対して悩み始めたり、

仕事と大学院の両立がうまくできなくて落ち込んだり、

新型コロナウイルスで社会が大きく変わってしまったり、

長年付き合い、結婚も考えた彼との別れがあったり。

 

その度に悩み、向き合い、選択して行動し続けましたね。

時には、ノートが真っ黒になる程、書いて書いて書いて、

もがいていた日々もありました。

 

それでも。

歩みを止めず、全力で生きてくれてありがとう。

 

想像していた30代とはかけ離れてしまったけれど、

想像の何倍も穏やかで幸せに暮らしています。

 

20代を駆け抜けてくれた自分のおかげで、今の自分があるよ。

ありがとう。

 

 

 

2.これからの10年 -30代の自分へ-

 

30歳を迎えたあなたには今、大切な家族ができています。

お腹の中には、守りたい人もいます。

 

40歳を迎える時、どんな自分になっているかは、

今のわたしからは正直、想像ができません。

 

それでもきっと、今のわたしと同じように、

悩みには向き合い、時には迷いながらも歩みを止めないのでしょう。

それで大丈夫。それがわたしの生き方です。

 

『静かに嫋やかに生きる人生』

 

これが、30歳になったわたしが掲げているテーマです。

 

夢や理想がなくても、焦らなくて大丈夫。

あなたにとって大事なのは「成功」じゃなくて、安心と穏やかな生活です。

あなたを支えてくれるのは、今までのあなたが静かに積み重ねてきた「誠実さ」と「信頼」です。

それだけは、忘れないでください。

 

柔らかくも芯のある枝葉のように、時には風に揺られながら、

折れてしまわぬよう周りも見渡しながら、

あなたの10年を歩んでください。

 

10年後のわたしが、この手紙を見て、

何を感じ、どう生きているか、

また手紙を書くのを楽しみにしています。

私たちはなぜ「書く」のか?

こんばんは。

前回の記事で読書ノートについて綴ってから、実際に読書ノートを書き始めました。

 

qici888n.hatenablog.com

 

まだ、2冊分しか行っていませんが、明らかにこれまでの読書とは定着が違うなと感じています。

『なんでもっと早く始めなかったんだろう・・・。』とさえ思うほど。

 

わたしはブログを書いているので、ブログのネタになるのはもちろんですが、

時間を使って読んだ本の知識が頭に残るのがこんなに嬉しいことなのかと実感しています。

 

 

1.読書ノートを始めたことで、ふと疑問に思ったこと

 

読書ノートを始めて「書く」ということの凄さに改めて気づき始めたのですが、

ふと疑問に感じることがありました。

 

『私たちは、なんのために「書く」のだろう?』

 

書く、と一言に言っていますが、

読書ノートのように外から学んだことを記録することだけが書くことではないなと感じたのです。

 

わたしは、読書ノートだけでなく日記も書いているのですが、

これまでは主に「記録」として書くことを行ってきました。

 

でも、本来「書く」というのは、もっと深いのではないか。

そう思ったのです。

 

今日は、その思いから手に取った一冊をご紹介します。

 

 

 

 

2.「書く」は過去の記録のためだけではない

 

書く」と聞くと、わたしの中でのイメージは日記でした。

今日起こったことを書いて、その時の感情を記録する。

そうすることで、自分は何に嬉しいと感じるのか、または嫌だと感じるのか、

日々の自分を振り返ることで自分と向き合うための行動。

そういうものだと思っていました。

 

ですが、本書では「書く」というのは記録だけでなく、

以下の4つのチャプターに分けられています。

 

①整理するために書く

②叶えるために書く

③伝えるために書く

④楽しむために書く

 

 

-①整理するために書く-

ここでは、日々のタスクの整理や暮らしを整えるための「書く」ことが、

わかりやすく整理されていました。

例えば、TODOリストやスケジュールを書く手帳の使い方などが書かれており、

亀山ルカさんの実際のノートの写真なども載せられていました。

 

特に、

 

感情と向き合うことで、行動を変えられる。

『こういう状況の時にこういう気持ちになる』という傾向がわかってくると、

それに合わせた生き方や暮らし方ができる

 

という考え方は、頭では分かっていたつもりでしたが、

この本を読むことで違和感なくストンと心に落ちてきました。

 

-②叶えるために書く-

このチャプターが、今の自分にとって一番の収穫だったように感じます。

・1年の目標や、やりたいことを決めて月毎の目標に落とし込む

といった内容から、

・自分と向き合うためのノートにどんなことを書けばいいのか

・勉強用ノートの書き方

など、「書く」ことが過去の記録だけでなく、未来にも繋げられるものであり、

その方法がすっきりと頭の中に入ってきました。

 

-③伝えるために書く-

ここは、なんとなくイメージができます。

メールを書いたり手紙を書いたり、ブログなども当てはまります。

 

亀山さん自身がInstagramやnoteで発信をされている方なので、

・どんな心持ちで、発信する際の文章を書けばいいか

・不特定多数の人に発信する際の書き方の注意点

なども書かれており、ブログを書いている身としても学びになりました。

 

-④楽しむために書く-

このチャプターは、文字を綺麗に書くコツやモチベーションの上がるノートの作り方などが書かれていました。 また、書くことが楽しくなる文房具なども紹介されており、実際に文房具屋さんに足を運んでみたくなる章でした。

 

 

3.私たちはなぜ「書く」のか?

 

本書を通してこの疑問に向き合ってみましたが、

相手に伝えるだけでなく、自分と向き合ったり今の行動を未来に繋げるために書くといった、

さまざまな「書く」ということに触れることができました。

 

本書の冒頭にあった

高校生の頃、定期テストの勉強のために書き始めた。

書いて計画を立てると物事がうまく進むと感じていた。

という著者の言葉を読んだ時には、

高校生の頃から計画性があったこと、そして、「書く」ことで自分に落とし込んできたのが

凄いなと感嘆しました。

大なり小なり目標を叶えてきた人は、自分と向き合い、自分に染み込ませ、

目標に向かってブレない努力をしている人なんだと改めて身が引き締まる思いでした。

 

そして、わたし自身も、今を記録をするためだけに「書く」のではなく、

未来に繋げられるように書いていくことを楽しみたいと素直に感じました。

 

本書の題名に「働く女子」と書かれているので女性向けかと思いましたが、

男性の方や社会人だけでなく学生さんにも使える内容がたくさんあります。

 

気になった方は、ぜひ読んでみてください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

重要なのは「読書体験」

こんばんは。

私は普段、本屋さんで本を買うことが多いのですが、

先日は珍しくメルカリで本を買ってみました。

 

届いた本を早速読んでいると、本の数ページに折れ目が。

この折れ目をみていると、

「あぁ、この本は他の誰かが時間を使って読んだものなのだな。

この人はここのページで何かを感じたんだな。本を読むのは私だけじゃないんだな。」

と、しみじみ思いました。

私の周りには本を読む人が少ないので、ほんのり暖かく嬉しい気持ち。

 

書店で真新しい本を買うのも好きですが、

たまには誰かがすでに読んだ本を読むのも面白い体験だなぁと感じました。

 

 

皆さんは「読書ノート」つけてますか?

 

実は言うと、私はこれまで読書ノートをつけていませんでした。

別に自分が読むだけだし・・・と。

 

ただ、ここ最近、ふと思ったのです。

私の読書って意味あるのかな?

 

「いい本」だと言うことは覚えていても、内容まで出てこない。

ブログを書こうと思った時、いい言葉があったのは覚えているのに、

鮮明に言葉が出てこないし、どこに書いてあるのか忘れてしまった。

こういうことが、しばしば起こっていました。

 

なので、最近はブログも書くし、この際読書ノートを始めよう!

と思ったのです。

読書ノートの書き方は十人十色で、Instagramやピンタレストで見ていると

おしゃれなまとめ方をされている方のアイデアなどが垣間見れて面白い。

 

ただ、今回は、ただおしゃれにまとめるだけではなく、

「なぜ読書をするのか?なんのために読書ノートをつけるのか?」

について考えてみたいと思い、紹介する本を読んでみました。

 

 

 

 

 

読書を自分の「財産」にする

 

 

 

この本を読んでいて、冒頭でいきなりドキッとする言葉がありました。

読んだのに残らない。

それは読んでいないのと同じではないか、と。

もう、言葉もございません・・・。

 

本を読む理由は人それぞれあると思いますが、

私が本を読む理由は大きく分かれています。

小説であれば「物語に没頭して、現実から離れたい」

実用書であれば「生活や仕事で使えるスキルや考え方を学びたい」

 

実用書であればすぐに使えそうな、直結するわかりやすい学びがあり、

小説であればすぐには使えないかもしれないけど、コーヒーの抽出のように

じっくりと読んだ人の中に滴り落ち満ちてゆく。

そう考えています。

 

すなわち、私は「本の中から学びたい」と大なり小なり思って本を読んでいます。

 

ですが、冒頭でも書いたように、記憶力が決していい方ではないので

忘れてしまうことが多いこと多いこと・・・。

 

本書では、読書=財産とし、

ノートを読書のパートナーにして、自分の財産にする手順が書かれています。

 

 

 

なぜ、ロクに読まない本を買ってしまうのか?

 

 

なんとなく「本を読みたいなぁ」と思って本屋さんに行った時、

全く買うつもりもなかった本を買ってしまうことがあります。

私の中では、実用書でこの傾向が多いです。

 

でも、なんとなくで買った本で最後まで読んだ本って、あまりないかも。

 

なぜ、読まない本を買ってしまうのか。

本書では、衝動買いだと書かれていました。

題名や帯の言葉に踊らされ、「これは役に立ちそうだ」とか「これは知っておかないとやばい」

という気持ちが掻き立てられることで買ってしまうのだそうです。

 

あーーーー。すごいわかる・・・。

 

もちろん、たまにはあてもなく本屋さんをフラフラするのもすごく好きです。

ですが、どうしても平積みにされている本などを見ると、今の社会が見えてくる。

そうすると、自分もこのことについて知っておかないと、と思ってしまう。

そうして買うのですが、その時は興味があるように思っても、

家に帰ると大して興味がなくて、結局積まれてしまうと言うことが多い気がします。

 

だから、以下の流れで仕組み化することで、

なんとなく本を選んで読みっぱなしにしてしまうのではなく、

目的意識を持って読むことができるようになると書かれています。

 

 

 

インストール・フロー

 

 

①探す

→新聞広告や書評など、日常生活の中で気になったことをメモしたりして、

 書いたい本をリストアップしておく

 

②買う

→リストに書いてある本を実際にパラパラと見て、買うかどうかを判断する

 

③読む

→本の角を折ったり、メモしておきながら、読書ノートに落とし込みたいところをチェックしておく。

 

④記録する

→読書ノートの作成。③でチェックしたところを見返しながら読書ノートをつける。

 

⑤活用する

→ノートの管理。データベース化する。

 

 

この流れを見ていると、正直、手間だと感じる部分もありますが、

確実にこれまでの自分がしてきた読書とは変わるだろうと感じました。

 

例えば、①探すの部分。

もちろん、SNSなどをみて読みたい本が出てくる時もありますが、

そういえばリスト化はしてなかった。

しかもSNSの情報なんて一瞬で流れてしまうので、

保存するのを忘れて読みたい本を忘れてしまうなんてこともありました。

 

また、本の探し方についても、

生活していて触れる、本につながる情報をできるだけキャッチしてノートに残しておく

そうすることで、「読みたい本がない」と言う状況も無くなるし、

自分が知りたいと思うことについて書かれている本になるので目的意識を持って読むようになる。

 

読書をただの本を読む時間で終わらせてしまうのではなく、

自分の財産とするために必要な流れなのだと感じました。

 

 

 

重要なのは本自体よりも「読書体験」

 

途中でも記述した通り、読書の目的は人それぞれ。

その中の一つに「読書を通じて何かを自分なりに学ぶこと」が入っている方もいると思います。

 

読書ノートをつけることで、どんなメリットがあるのか。

 

それは「アウトプット前提になる」と言うことです。

自分にとって大切だと感じた部分を書き出すため、大事な部分には目を凝らすし、

ここは知っていることだと思えばサラッと読むようになります。

さらに、大切だと感じた部分に対して、自分が感じたことも書くことで、

ただ文章を飲み込むだけでなく、自分なりに考える癖がつく。

 

そうすることで、ただの読書が「読書体験」へと繋がる

と本書では書かれています。

 

もっといえば、読書ノートを作ることで、

読んだ本の記録や思考をノートに残すことができ、本当にいい本だけを手元に残して、

不要な本は手放すことができるとも書かれていました。

大きな書斎、大きな本棚、憧れますがなかなか難しいですもんね・・・。

 

ちなみに、紙で読んで紙に書く方がインプットにもアウトプットにも効率がいい

という研究結果もあるそうです。

これは、『科学的に証明されたすごい習慣大百科』という本で書かれていたのですが、

手書きでノートを取った方が、ノートパソコンを使用した学生よりも成績が高かったそうです。

 

気になる方は、こちらの本もぜひ読んでみてください。

一つ一つの習慣について、短く書かれているのでとても読みやすいです。

 

 

日常生活が本を読むための取材現場になる

 

 

自分の気になった事柄や人物名をメモしておくことで、読みたいと思う本が次々に湧いてくる。

この発想が、私にとって一番面白かったです。

 

著名な方も、気になったことをメモするというのはよく行っているようですね。

 

ただ単純に、SNSに魅せられてノートのまとめるのではなく、

なんのために読んで、なんのためにまとめておくのか、

というちょっとお堅い考えかもしれないこの疑問を解決したくて読んでみました。

 

ただなんとなくオシャレにまとめるよりも、読書ノートが楽しくできそうです。

読書ノートをすでにつけている方にもおすすめの本だなと感じました。

 

ぜひ、読んでみてください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

〈エッセイ〉「言葉」について思うこと

こんばんは。

 

 

普段は本の紹介をメインで行っていますが、

何となく、本当に何となく、日々の自分が感じたことを綴ってみたいなと思い、

今日から気ままに書いてみようと思います。

 

なぜ、綴りたいと思ったのか。

それは正直言うと、本の影響です。

ただ、本はまだ読んでいる途中のため、ご紹介はまた改めて。

 

 

 

日々触れる「言葉」たち

 

 

本を読んでいる時。

音楽を聴いている時。

SNSを見ている時。

どこかをふらっと散歩している時。

 

たくさんの場所で、私たちは言葉に触れています。

 

私は、人が口から発している言葉よりも、

綴られている言葉たちが好きだなぁと感じています。

口から発した言葉は、耳で聞いていてもどうしても通り抜けてしまう。

だけど、綴られている言葉たちは文字として書き起こされ、焦らなくてもじっくり読める。

そんなところが好きだから、きっと自分は本も好きなんだろうなと思います。

 

もっと言えば、綴られている言葉から想像をするのが好きです。

 

例えば本であれば、

このシーンの情景はそんな景色なのか、

主人公たちはどんな見た目をしていて、どんな声で話すのか、

実用書であれば、書いた人はどんな人なのか。

こういったことを想像しながら読むことで、現実から少しだけ離れることが

できる気がしています。

 

 

静かで清らかな文章が好き

 

 

 

本もよく読みますが、もう一つ好きなものがあります。

それは、Vlog。

日常を映像で切り取りながら、起こったことや感じたことが

字幕で書かれていることが多いVlog。

お顔を出されている方もいれば、お顔は出さずに声をたまに入れていたり、

お顔もお声も全く出さず、基本的に字幕のみの方など様々。

 

私がよく見るのは、

・NIKO LIFEさん

・naoさん

・mayukohomeさん

 

好きな系統を選んでいるのはもちろんあるのでしょうが、

みなさんおしゃれで落ち着いていて、日々を丁寧に切り取られている方々です。

 

Vlogを見ていて感じるのが、映像がおしゃれなのもさながら、

みなさんの言葉が美しい。

 

情緒的な表現はなく、映像に合わせて美しい言葉が並んでいるなぁ

とたくさんの方のVlogを見て感じます。

四季折々を感じながら丁寧に暮らし、たまには忙しさに揉まれながらも

静かな想いと共に好きなものに囲まれて暮らす人々はずっと私の憧れです。

 

 

 

「言葉」についての私の思い

 

 

 

私の中でずっとあった「言葉」に対する思い。

想いとしてはあったものの、特に日常の中で話すことはないので、

ここで書いてみて、吐き出してみたいと思いました。

 

 

すごく極端な考えだな、と自分でも思うのですが、

私は言葉に対して、このような考えを持っています。

 

「言葉は人の希望になる。

 しかし、言葉が人を殺す刃になりうることもある。」

 

感謝や激励が人に希望を与え、生かすこともできる。

ただ、一歩間違えば言葉は、目には見えない刃になる時もある。

私が、日頃からそう感じています。

 

だからこそ、発する言葉も綴る言葉もどちらも大切にしたい。

目に見える形で残る、残らないではなく、

人の心に残る可能性があると言うことを忘れたくないのです。

 

優しく美しいことば。

厳しさの中にも光のある言葉。

 

そんな言葉たちを大切にしたいなと、ふと思った7月の夜でした。

 

 

 

センスは神様からのギフトではない

こんにちは。

 

珍しく、短いスパンでブログを書いております。

そうです、本を読んだのです・・・笑

 

とはいえ、新しい本を買って読んだというわけではなく、

昔買っていた本を改めて読み直しました。

私は昔から、いろんな本を読みます。

意識してというよりは、ただただいろんなことに興味があるから。

 

小説であれば日常系だって読むし、ファンタジーも読むし、

自己啓発や実用書も読みます。

ただ、小説の中でもミステリー系は最近あまり読まないですね。

昔は赤川次郎とか湊かなえとかたくさん読んでいたのに。

 

自分の本棚は、その時々の自分の心を反映してくれているような気がします。

 

 

 

 

突然ですが、皆さんは『センス』と聞くとどう思いますか?

 

 

 

センスが良い/悪いなんて言ったりしますが、『センス』って何なんでしょう。

私は今、仕事でたまにデザインをしていますが、あまりセンスが良い方ではありませんでした。

むしろ『センス』という言葉を苦手としていました。

限られた人に与えられる、神様からのギフトのようなもの

とさえ感じていました。

 

ただ、仕事でデザインをするようになり、たくさんの本を読む中で、

センスというものは、ある一つの言葉に集約されていると感じるようになりました。

 

今日はそんなお話です。

 

 

 

 

センスは限られた人に与えられるギフトではない

 

少し話はそれますが、皆さんは、ハイキューというアニメをご存知ですか?

高校バレーを主題としたアニメなのですが、

その中の登場人物である及川徹(おいかわ とおる)という選手がこんな言葉を言っていました。

 

才能は開花させるもの。センスは磨くもの。

 

彼は、このアニメの中でもトップクラスのバレーボール選手です。

周りから見れば、”天才”という部類に入る人物でしょう。

 

ただ、バレーボールへの執念がすごい。努力は誰よりも惜しまない。

だけど、泥臭く努力している姿は周りにはあまり見せない。

 

そんな彼が言っている言葉の、後半部分。

「センスは磨くもの。」

この言葉に初めて会った時、私は最初、正直意味がわかりませんでした。

そして皮肉にも、もともとセンスのある人が磨くからこそ研ぎ澄まされるんだ。

センスのない人間が磨いても、宝石にはならない。

なんて思ってしまいました。

 

 

でも、違ったんですね。

先ほどの彼も含め、いわゆる『センスが良い』と言われる人たちは、

その物事に対するたくさんの知識を持っており、その上で限りないほどの努力をしている。

それを知ることができたのが、今回ご紹介する『センスは知識からはじまる』という本でした。

 

 

 

 

 

そもそも『センス』とは何なのか

 

 

 

 

いきなり、哲学的な内容だなぁなんて思ってしまいましたが、

確かに、『センス』って何なのだろうか。

聞かれると、思いの外答えられない自分がいました。

苦手としてきた言葉に対して、漠然としたイメージしかなかったのです。

 

本の中のでセンスの定義は、

数値化できない事象の良し悪しを判断し、最適化する能力である。

とされています。

確かに、ファッションセンスやスポーツセンスって数値化できないですよね。

でも、ファッションセンスがいいとかスポーツのセンスがあるとか、

何を持って良い/悪いとしているかは曖昧だけど、よく使われる言葉たち。

この、数値化できないという部分が、私も以前思っていたような、

センスとは限られた人だけに与えられるギフトだ

と考えてられてしまう原因のようです。

 

 

 

 

 

ひらめきの神様なんていない

 

 

 

著者である水野さん自身も、企業の商品開発などに関わる中で、

「ひらめきの神様が、僕にも降りてこないかなぁ」

という言葉を言われたことがあるそうです。

 

誰も思いつかないような、尖った企画を作りたい。

誰もみたことのないような、尖った商品を作りたい。

 

そんな思いを持つ人も、世の中にはたくさんいるでしょう。

 

ですが、水野さんは「尖ったもの=売れるものではない」とし、

まずは”普通”を知ることが大切だと述べています。

「いいもの」と「わるいもの」の両方を知った上で、「一番真ん中がわかる」。

 

センスがよくなりたいのなら、まず普通を知る方がいい

とまで書かれています。

普通という定規を持つことで、様々なものを作り出せるのだそうです。

 

 

 

『センス』とは『知識』から始まる

 

デザイン。ファッション。インテリア。芸術。スポーツ。経営。

どの分野においても、センスがあると言われる人たちは、その裏に膨大な知識を持っています。

以前、別の記事で紹介したブルーピリオドというマンガでも、

才能なんてないよ。

絵のこと考えてる時間が、人より多いだけ。

という言葉で表されていました、

 

 

ただ、知識があるというのは、

たとえば今流行りのものを知っているとか、そういうことではありません。

 

過去に存在していたあらゆるものを知識として蓄えておくことが、

新たに売れるものを生み出すには必要不可欠だということです。

 

具体的には、今多くの人が持っている i phone。

シンプルな外観が目をひく i phoneですが、かつての時代には無かったものです。

それが時代と共に変化し、固定電話、携帯電話、スマートフォンと進化を遂げ、

さらには昨今の『シンプル=おしゃれ』という考えと相まったことで、爆発的な人気を博したのです。

何も、売れているものが0ベースで作られたものではないのです。

 

 

私は今、デザインの仕事をしていますが、師匠からも最初にこう言われました。

 

 

「最初は、世の中に出ているたくさんのデザインをトレース(模写)してごらん。

作りながら観察することで、どこでどんなあしらいが使われているのか、

どんな工夫がされているのか、ジャンルによってどんなデザインが多いかっていう

引き出しがたくさん増えるよ。」

 

 

最初にこの言葉を言われた時、衝撃を受けました。

クリエイティブと言われる人たちの頭の中はどうなっているのか、

どんな思考回路をしているのかと思っていましたが、

意外と世の中のデザインを参考にすることが多いのです。

 

たくさんのクリエイティブな人たちの本を読んでみても、

書き方はそれぞれ違っても、根本的には同じような内容がたくさん書かれていました。

結局は知識の積み重ね。それをいかに組み合わせられるかなのです。

 

 

センスは限られた人へのギフトではない。

誰にでもできる知識の積み重ねなんだ。

 

 

このことに気付けてから、私は『センス』という言葉が怖くなくなりました。

(もちろん、膨大な練習は必要なわけですが・・・)

 

 

 

今回ご紹介した本は、過去の私のように、

『センス』という言葉に縛られてしまっている人にぜひ読んでほしい一冊です。

 

『センス』に関する本はこれまでにたくさん読んだので、

また機会があれば紹介したいなと思います。

音楽を綴る本に出会った

こんばんは。

またまた、間が空いてしまいました・・・。

読みたい本はたくさんあるけど読むスピードが速くないということと、

読み終えてから感想をまとめるまでが遅いのです・・・。

 

皆さんは、月に何冊くらいの本を読まれるのでしょうか?

たくさん読んでいる人が羨ましいし、すらすら言葉にできる人が羨ましいです。

 

さて、夏も本番に入り、暑さから家に籠る日が増えてきました。

だいたい毎年、梅雨時期あたりから夏にかけてお籠もり期間が始まります。

とにかく、外に出たくない。

YouTubeでvlogを見るのも好きだし、Instagramを見るのも大好き。

そんなこんなしていると、あっという間に時間が溶けているということもしばしばですが、

今日は本を読みたいという日がありました。

 

ただ、その日は家にある本ではなく、ずっと頭の中に読みたい本としてあった本を読みたいと思い、

書店に出向いたのです。

梅雨時期だけど、晴れている日でした。

今日は私が長い間読みたかった本をやっと読めたので、紹介したいと思います。

 

 

 

直木賞と本屋大賞をW受賞した、恩田陸さんの『蜜蜂と遠雷』です。

この本のことはずっと知っていましたが、なんとなく読まずにいました。

 

読みたいと思う本とのタイミングがある、という思いから読まずにいたのですが、

なぜかふと、今読みたい、と思い購入してみました。

 

 

 

私はまだ、音楽の神様に愛されているだろうか?

 

この本の帯に書かれている言葉が、私の頭の中に残っていました。

まだ?

音楽の神様?

音楽関係の話なんだろうとは思っていましたが、音楽の小説ってなんだ・・・?

こんな風に感じていました。

音楽を小説になんてできるのか?とさえ感じていました。

日頃から音楽はよく聞きますが、音楽を言葉で表現するってなんだろう

と思っていたのですが、元々の興味とSNSでおすすめされているのも相まって

この機会に読んでみようとなったのです。

 

 

 

 

読んだ感想は・・・『圧巻』の一言

どなたかのSNSでもおすすめされていて、

「読んでいて音楽が流れてくる」

と書かれていたのですが、まさにその通りでした。

 

この本は、国際ピアノコンクールのお話です。

様々な経歴を持つ4人のピアニストが中心の話なのですが、

それぞれの人間性やこれまでの歩み、そしてその人の音楽を表現した言葉の数々。

正直、ピアノやクラシックには詳しくないのですが、

音楽とはこれほどまでに美しい言葉で綴ることができるのかと感嘆しました。

まるで、4人の演奏を目の前で聴いているかのように、

今弾かれている音の雰囲気が伝わってくるようでした。

 

 

 

『天才』と「凡人」

4人のピアニストが同じピアノコンクールで争うのですが、

その中でも私が特に印象に残った人が、高島明石という人物です。

彼は、楽器店勤務をするサラリーマンで家庭も持つ28歳。

おそらく、境遇や年齢も近かったからでしょう。親近感が湧きました。

 

明人が大人になった時に、パパは「本当に」音楽家を目指していたのだという証拠を残しておきたい。

 

とても優しい彼ですが、そんな思いとは裏腹に、

ずっと抱いていた疑問、いや、怒りを持つ高島明石。

それを、このコンクールで証明したいと思っていたのです。

ただ、彼は他のコンクール出場者とは違い、仕事をする中で練習をする日々。

自分が『天才』ではないと気づいている中でのその日々が、どれだけ重く苦しかったものかと想像すると、読んでいる自分の中でもなぜか焦燥感が生まれました。

 

彼に、最終審査に残ってほしい。

 

読みながら素直にそう思いました。

 

そして、高島明石以外の3人のメイン人物たち。

いわゆる『天才』と呼ばれる人たちですが、

世界中の音楽家たちから尊敬された人物を師とする天才少年。

過去に天才少女と呼ばれ、運命を辿り舞い戻り復活した天才少女。

ある女性をきっかけにピアノを始め、才覚を表した天才青年。

 

天才にも様々な天才がいて、様々な過去を持っているのだな・・・

と読み進める中で感じました。

 

 

 

 

音楽と言葉の美しさ

この本を読んで、音楽と言葉の美しさを改めて感じることができました。

音楽を言葉に綴ると、こんなにも美しい情景が見られるのか。

こんなに優しい音楽が溢れてくるのか。

 

そして、世の音楽家たちもこんな風に考えているのだろうな・・・。

そんなことまで考えてしまいました。

 

恩田陸先生の美しい言葉の数々で綴られたこの小説。

虜になり、上下巻を一気読みしてしまうほどでした。

 

コンクールのハラハラ、ドキドキも感じながら、

音楽の優しさ、美しさにも触れられる大好きな一冊とありました。

「将来役に立たないのに、なんで勉強するの?」という問いに、向き合ってみた話

もう12月も折り返しましたね。

2025年も残り14日。

家の大掃除をしたり、今年の出来事を振り返ったりしていて、

ふとある言葉を思い出しました。

 

今回の記事は、本の紹介もしつつ、

考えさせられた話を皆さんにしたいと思い書きました。

 

 

なぜ、勉強をするのか?

私は今、「教える」という立場にいるのですが、

こんな一言を言われました。

 

「何でこんなこと勉強しないといけないの?
 将来使わないことを勉強しても意味なくない?」

 

いつかは言われるんだろうなと思っていました。
心の中で「そう思うよな〜。確かにそうだよな〜。」って思っちゃいました。


だって、私も生徒だった時に思いましたもん。

こんなの勉強して、何の役に立つんだ?って。

 

私自身、学校を出てから一度も使ってない知識だってたくさんあります。

 

だから、「意味ないよね」って言われたとき、完全に反論ができなかった。

 

でも、一方で「いや、でもやっぱ大事なんだよな…」って感覚もある。
解き方という知識そのものというより、

「考え方」とか「物の見方」とか、

そういうところに学びの価値がある気がしてたんです。

 

でも、それをそのまま言って生徒は納得するか?って言われると……
うーん、どうだろう。

何で学ばないといけないんだろうと思うことは、私自身たくさんありました。

学校の勉強自体、私はそんなに好きじゃなかった。


単純に「やりたくない」から言っているのだとは思うけど、
楽しくなくて、しかも役に立たつ場面が明確でないものを、

そりゃ学びたくないよなと思ったんです。

教える立場になって、なぜ多くのことを学ばないといけないのかを考えざるを得なくなりましたが、

今まで何となく目の前のことをこなしてきた私にとって、

難解で考えても考えても答えが出てきませんでした。

そんな、モヤモヤしてた時に出会ったのが、

池上彰さんの『なんのために学ぶのか』っていう本でした。

 

 

 

 

学びって『なんで?』から始まるのかもしれない

この本で印象的だった話があります。
2019年5月に大津市で起きた、幼稚園児死傷事故の話です。

 

この出来事に対して、
「ひどい事故だ、運転手が悪い」と思って終わるんじゃなくて、
もっと深く考えてみよう、っていう話。

  • どうしてこんな事故が起きたのか

  • 道路や歩道の設計に問題はなかったか

  • そもそも園庭があれば、外に出る必要もなかったのでは?

こんな感じで、視点をどんどん広げていくんです。

この「問いを広げる力」が学びなんだっていう考え方に、すごく納得しました。

 

たとえば、学校の勉強も、
“正解を出すための作業”じゃなくて、
「なんでこれをやるんだろう?」って自分に問いかけるところから、

意味が生まれてくるんじゃないかと思ったんです。

 

『疑問を持つ』って、実はすごい才能

もし今、もう一度同じことを言われたら、こう答えたい。

「なんでみんな“学べ”って言うのか。
 なんで“意味がない”って思うのか。
 それを知るために、学ぶんだよ。」

 

そして何より伝えたいのは、

「その疑問、めちゃくちゃ大事だよ」

 

みんなが“当たり前”って思ってることに対して

「え、これ本当に大事?」って思えること。


それをちゃんと口に出せること。


それって、実はすごく価値のあることだと思うんです。

 

だから、疑問を持つことに自信を持っていい。
「なんかこれ、変じゃない?」っていう直感を大事にしてほしい。
その疑問を、自分で調べたり、誰かに聞いたりして深めていくこと。

そして自分なりの答えを出していくこと。
それこそが「学び」なんじゃないかな、って今は思っています。

 

自分にとっての『学ぶ意味』

「なんのために学ぶのか?」
この問いに、完璧な答えが出るとは思っていません。

 

でも、大事なのは「考え続けること」なんだと思います。

 

誰かに言われた正解じゃなくて、
自分で「こうなんじゃないか?」って仮説を立ててみること。
それを試して、また考え直して。
そうやって、自分なりの「学ぶ意味」が、少しずつ見えてくる気がしています。

 

 

 

生徒に言われた一言で、自分の学びを振り返ることになるとは思ってもいませんでした。
でも、こういうちょっとした“引っかかり”からこそ、自分の中の問いが生まれてくるんですよね。

 

だからこそ、私はこれからも
「なんで?」を見逃さずに、
自分のペースで、学びを続けていきたいと思った出来事でした。