本のある暮らし

読書ブログ

【本紹介】Who Moved My Cheese?(チーズはどこへ消えた?)

こんばんは。
もう8月も終わりますね。
まだまだ暑い日が続きそうですが、いつまで続くのでしょうか。
社会人になってから、毎日が過ぎていくのが早くてたまに怖ささえ感じます。
日記を気が向いたときにつけるようにしていますが、何も書けない日もしばしば。
ただ、時間が過ぎるのを待つかのように過ごしてしまった日は、少し悲しさも感じてしまいます。







昨今のコロナウイルスで、働き方に大きな変化が訪れ、生活に対する意識の変化があった方も多いのではないでしょうか。
私の会社はあまり大きな変化を起こしていないので実感はあまりありませんが、きっと大きく変わった方もいるんだろうなぁと思いながら過ごしています。
そして、驚いたことに安倍総理の辞任表明。
これから日本が、更に大きな変化を迎えるのは誰もが感じていると思います。


これから変化が起きることは明確ですが、皆さんは変化に対してどのような気持ちを抱きますか?
ワクワクする方もいれば、不安に感じる方もいらっしゃると思います。
ちなみに、私自身は変化=不安でとても苦手です。どうしても、それまでのやり方を維持しようとして
変化を怖がってしまいます。
でも、これからは不安を楽しみたい。
自分らしさを求めるなら、これまで通りじゃだめだ。
そう思っていた時に出会った本を今日はご紹介します。







チーズはどこへ消えた?  スペンサー・ジョンソン 扶桑社









【あらすじ】『もし恐怖がなかったら、何をするだろう?』



いつも迷路でチーズを探し回っているのは、二匹のネズミと二人の小人。
幸せになるためにチーズを探し回っていた二匹と二人は、
ある日念願のチーズを見つけ出す。
これで幸せだ、そう思っていたある日、目の前からチーズが消えてしまった。
単純な頭脳を持つ二匹のネズミと、複雑な思考を持つ二人の小人。
目の前に起きた変化に対して全く違った反応を示すとき、果たしてどちらが正しいのだろうか。


読めばきっとこれからの変化をワクワクに変えてくれる、未来へと紡ぎたい一冊。













【感想】


当たり前のことですが、「絶対」と言えるものはこの世にはなくて、
急に目の前から崩れ去っていくことがあります。
きっと、それは誰しもが理解していることなのに、私たちは当たり前に
慣れてしまう。そして、大切なものはいつでも、いつまでも私たちの
目の前にあると思い込んでしまう。
よく「失ってから気づく」と言われますが、本当にそうだと思います。
もし、失う前に大切にできていたら、失う前に変化に気付くことができていれば…
起こってからでは遅いのに、そんなことを思ってしまいます。




この本では、私たちの単純さと複雑さを登場キャラクターで表しています。
誰しも、過去の経験から学び、様々なことを考えて次に生かそうとしますが、
時にその学びは過去の栄光に人をしがみつかせてしまいます。
それまでの当たり前は居心地がいいし、これまでうまくいっていたんだから
このままで大丈夫。
そう思ってしまいがちですが、変化というのは常に起きています。
私たちの生活でも、同じように見えて昨日と同じなんてないですよね。
目の前に変化が起こったとき、どんな反応を見せるのかをこの本では描いています。




この本を読んで、印象に残った言葉がこちら。

もし恐怖がなかったら、何をするだろう?


新しい場所や新しい物事は、先が読めなくてわからないから恐怖を感じてしまいます。
その恐怖によって動けなくなってしまう、そんなことが私自身よく起こります。
なら、もしその恐怖がなかったら?
自分が掴みたい未来を思い描いて、その恐怖の先にあると思えたら?
きっと、変化を怖がらずに、むしろ変化を楽しめるのかなと思います。





誰しも、変化は怖いもの。
人によって考え方はそれぞれならば、自分は変化を受け入れ、即応し、
楽しめる人間になりたいと思わせてくれる一冊でした。






ぜひ、ご一読ください。