本のある暮らし

読書ブログ

Blog  自分を受け入れる

ただいま。

 

 

1人暮らしだから声に出しては言わないが、

仕事が終わって家に帰ると体の中に溜まっていた

重い空気が抜けていくのを感じる。

 

 

 

もうすぐ、社会人になって2年が経つ。

1人暮らしは大学生の時からしていたから慣れているけど、

仕事終わりに1人というのは落ち着く半面、すこし寂しい。

今週もよく頑張ったね、自分。

と心の中でささやき、休む準備をする。

 

 

つい最近、私の心は黒くなっていた。

別に、失恋したとか仕事で大きなミスをしたとかそんなことはなかった。

でも、自分の至らなさが度々目について、

『自分なんかいてもいなくても一緒だ』

と何度も心の中で唱えてしまっていた。

時折、抑えきれないほどの黒く重い感情が私を包んで、

顔を上げられなくなってしまってしまう

どうしてこう思ってしまうのか、

原因なんて、もうとっくに分かっていた。

 

 

 

 

私は、自分にも他人にも期待しすぎている。

 

 

 

 

自分ならもっとできると思い込み、

こんなので満足しちゃだめだと鞭を打つ。

そして、他人に負けたくない、迷惑かけたくない、

弱い自分を見せたくないといつもどこかで見えない

壁を作っている。

こんな思考を持っているのは、紛れもなく学生時代の部活の

影響だろう。

常に勝ちを目指していたし、結果を求めていた。

そして、勉強だって人並み以上に努力していたから、

先生たちはいつもちゃんと私のことを見てくれていた。

 

 

 

でも、見てもらえているというのは嬉しい反面、

私にとって窮屈だった。

 

 

 

結果が出せなければ心配され、時には怒られる。

結果を出せば、みんな喜んでくれる。

 

 

 

周りの人の喜ぶ姿を見たくて頑張っていた私は、

所謂『良い子』だった。

真面目で頑張り屋さん。

それが周りの私に対する評価であり、印象だった。

 

 

 

一度つけられた印象を覆す勇気なんてないし、

私自身、無理をして良い子をしているつもりなんてなかった。

 

 

 

だけど、私は社会人になるまで大切なことに気付けなかった。

 

 

 

 

私は、つい最近まで自分のことを何もわかってあげられていなかった。

 

特に楽しいとか嬉しいとか、そういう感情が分からない時が今でも多い。

全く持って何もわからない、ロボットのようなのかというと

そんなことはないが、

 

自分は何をしているのが好きなのか

どんな場所にいるのがすきなのか

 

そういったことが分からなかった。

そして、それに気づいたときは焦り戸惑った。

そこから、真面目であるがゆえに深刻にとらえてしまい、

自分のことばかりを考える日々が続いた。

自分のことを見つめるというのは、案外しんどいものだ。

 

 

自分の嫌な部分、今まで気づけなかった感情。

 

 

そういったものにも絶えず触れて、受け入れていかなければいけない。

プライドの高い私にとって、それは苦痛でしかなかった。

自分の嫌な部分ばかりが目に付いて、何度も消えてしまいたくなった。

 

 

 

それでも何とか自分を見つめ直して、読書が好きだったことを思い出して、

心置きなく本を読んだり、Twitterで本好きな人と交流してみたり、

気分転換にYouTubeを見るのが好きだと気付くことが出来た。

もしかしたら、あなた自身やあなたの周りにもいないだろうか。

 

 

いつも真面目に頑張っている人。

周りの人に常に優しく接している人。

周りの意見を聞いて受け入れている人。

 

 

もしかしたら、私と同じように

自分のことが分からなくなっている人もいるかもしれない。

もしいるならば、好きなことについて聞いてみたり、

休日何をしているのかを聞いてみてほしい。

 

常に頑張っている人がいるならば、

 

『もっと頑張れ』

 

ではなく、

 

『もう十分がんばっているよ』

 

と言ってほしい。

私は、本当に消えようとした時、親友に言われた

この一言に救われた。

この一言で、私は今もここにいる。

 

 

 

頑張ることは確かに素晴らしいことだけど、

自分を黒く染めないでほしい。

自分なんて…。と思う人が少しでも減ってほしい。

そう願っている。