本のある暮らし

読書ブログ

寂しさとの向き合い方

しんっとした部屋。

 

 

 

いつもと変わらない風景のはずなのに、

気持ちがずしっと重くて少し息苦しい。

 

 

さっきまで、ここに大好きな人がいた。

どれだけの月日が経っても会える瞬間は嬉しくて、

別れの時間が近づくたびに心にいくつもの小さな穴が開いて、

別れの瞬間には寂しさと悲しさを受け入れる器がなくて

涙として外に出る。

 

何度、これで彼を困らせただろう。

泣きたくないのに。

 

それでも彼は静かに優しくギュッとしてくれる。

それに甘えていてはいけないのだが、ギュッとされると今はここに

彼がちゃんといると実感できて安心する。

 

 

 

 

明日から、また、一人。

 

 

 

 

慣れたと思っても、強くなったと思っても、

何度も何度もそれは挫かれてきた。

やらなきゃいけないことは沢山ある。

彼氏が近くにいないくらいで泣いてはいけない。

そうやって強がってきたが、さすがにそろそろしんどくなってきた。

 

 

 

だから、今日私は決めた。

 

 

 

 

地元に帰ろう、と。

 

 

 

 

 

きっと、彼のもとに行くんだろうと思った人がいただろう。

行きたいのはやまやまだが、まだ行けない事情がある。

 

 

今の仕事に就いてから、ずっと悩んでいた。

今の場所で一人頑張るか、地元に帰るか。

なかなか決心がつけられなかったが、今日ようやく

決心することが出来た。

 

 

 

 

 

 

私は、ここにきてからずっと寂しかった。

 

 

 

 

 

泣いてばかりで、気持ちも落ち込んでばかりでしんどかった。

 

 

 

それでも、頑張らないとと思っていたが、もう疲れてしまった。

周りの人からすれば甘いと言われるかもしれない。

もっと頑張っている人はいると、言われるかもしれない。

 

 

でも、もう周りの言葉なんてどうでもいい。

私の幸せは、私が決める。

 

 

新しい一歩を踏み出すために必要なのは、周りの言葉じゃなくて

自分自身の気持ち。

もっと自分を大切にしていい。

寂しいも辛いも悲しいも声に出していい。

 

 

 

今の私にとって一番必要なのは、

『良い子』をやめることだ。