本のある暮らし

読書ブログ

ビジネスの根底にある共通の思い

こんばんは。


もう11月ですね。
今日は午前中に外出していましたが、11月とは思えないほど暖かくて
びっくりしました。
体調管理をしっかりして、風邪をひかないようにしたいと思います。



最近、ビジネスの勉強を始めましたが、そもそもビジネスとはなんだ?と思い始めました。
今よりもお金を得ること、時間を得ることを目標にしていて、本当にうまくいくんだろうか…。
そんな悩みを抱えていました。

結論から言うと、多分、上の考え方のままビジネスを始めていても、私は何も得られなかったと思います。
それどころか、今よりも苦しい生活をしていたかもしれません。

今回は、ビジネスを始めるにあたって大切な考え方に気付かせてくれた本を紹介します。






キッチンで読むビジネスのはなし 一田憲子 KADOKAWA







【内容】


暮らし、雑貨、ファッション、製菓。
さまざまな分野でビジネスをはじめた11人の社長のお話が綴られています。

11人の社長や成功も失敗も含めた紆余曲折を赤裸々に語った本。
中でも、今のビジネスを始めた経緯やビジネスにおける考え方が書かれており、
実際に社長に会って話を聞いているかのような感覚になります。




11人の社長全員が共通してもっている考え方。
それは 『自分の好きなことで誰かの困った!を解決する』ということ。


好きなことを仕事にしたいと考えている人は多くいると思いますが、
ビジネスにつなげられない大きな違いはこの視点があるかないかでしょう。
私の好きなことは、どんな人のどんな困ったを解決できるのか?
その手段は?最終的に、お客さんにどんな状態になっていることがゴールなのか?


好きなことを好きなことで継続していくことは趣味で、それも一つの選択肢です。
ただそこからビジネスにつなげようと思うと、相手を思いやる気持ちが必ず必要になってきます。


まだ目に見えないお客様が、どんなことに困っているのか。
どうすれば解決できるのか。手段はどのようにするのか。

凄く大変なことではありますが、リサーチは必ず必要となるでしょう。



今の世の中でどんなことが求められているのかを察知し、自分の好きなことをそこに繋げるためには
やはり広い視点と努力が必要になってきます。



ビジネスとの向き合い方や、お金との向き合い方を教えてくれる一冊となっています。







【感想】


上記でもお話したように、私はビジネスを勉強し始めたころは、
もっと時間が欲しいということしか考えていませんでした。
会社という場所に縛られ、8時間という長い間拘束され、周りの人にも気を使わないといけない…
自分にとって、皆が当たり前に行っている
『会社で働く』
ということが、苦痛でしかありませんでした。
だから、自分の今の状況を解決するための手段として、ビジネスを学び、
自分で稼ぐ力を身に着けようとしていました。
自分のことしか、考えられていなかったのです。


ビジネスは、誰かの困ったを解決するからこそ成立する。
世の中のどんな仕事だって同じですよね。
困っている人がいるからこそ、世の中に数えきれないほどある仕事は成立しています。



ただ、世の中に数ある会社というのは、『利益を上げる』ということを一番の目的としています。
利益を上げるために価格競争をしなければならず、その競争勝てないと売り上げをあげることはできない。
だから、社員になるとどんなにしんどくても働かないといけない。



…そんな働き方で、誰かの困った!を解決できるのでしょうか?



時間に追われ、納期に追われ、最終的にはとにかく納品することが一番の目的となってしまい、
大切なことが疎かになっているのではないか、と社会人2年目にして感じてしまっています。





この本の中で、大好きな言葉があります。


何かのために頑張るより、ワクワクファーストのほうがいい

キッチンで読むビジネスのはなし 一田憲子 KADOKAWA (P.270)





愛媛県大洲市で「Sa-Rah」という洋服屋さんを営む帽子千秋さんの言葉。

『夢を実現するために、苦しいことを耐えて頑張る、というのではなく、目の前にあるワクワクすることから手掛けていく』
生きていくうえで、きっと正解なんてないから、できないことを頑張るより、できることから始める。
わたしにとって、今までにない考え方でした。

できないことに対して努力して、自分のできないこと、ダメな部分を埋めていく。
そう考えていましたが、それはやっぱり苦しいことです。
できない自分しか見えないのですから。


そうではなくて、自分ができることから始めて、楽しみながら進めていく。
そうしているうちに、知らず知らずの間に苦手だったことに当たるかもしれないけど、
それさえも楽しめるかもしれない、と思いました。






ビジネスだけでなく、これから生きていくうえでも大切にしたい考えを
教えてくれる一冊でした。




ぜひ、ご一読ください。




なぎさ