本のある暮らし

読書ブログ

【本紹介】捨てればいいってもんじゃない

こんにちは。

今日で1月も終わりですね。

2021年を迎えてからあっという間の一か月でしたが、

皆さんにとってどんな一か月でしたか?

 

私にとってこの一か月は、心境の変化が大きい一か月でした。

これまではどこか他人に合わせた人生を送っていて自分を大切にできていませんでしたが、今年に入ってからは自分を大切にすることを一番の目標としています。

また、自分の中にあった理想像を社会人になってから『自分には無理なんだ』と

諦めていましたが、一度しかない人生なんだから諦めたくないと思えるようになりました。

 

ちなみに、私の理想像っていうのが、見た目がジャケットに細身のパンツを着こなして、さっそうと歩く女性。優しさの中にも心がある女性。明るいオフィスで働く。

すごくざっくりとだけど、こんな感じです。

服装も、場所も、気分の上がるような居場所で仕事がしたいと思っています。

その中で、文章を書くというお仕事が出来ていたら更にいいなぁと思っています。

 

今の仕事場も嫌いではないけど、どこか暗さを感じさせ、周りに影響を受けやすい私は

無口で表情も乏しくなります。

以前、同期から『コピー機の前で死んだ顔しとるのと、卓球しよるときの渚が同一人物やと思えん』と言われました。

これまで他人軸で生きてきましたが、これからは自分を大切にして、

自分軸で生きていきたい。そのために自分に向き合う一年にしよう。

そう思っています。

 

 

 

さて、『自分軸』という言葉が出てきましたが、どれだけの人が自分軸で

生きているでしょうか。

自分は他人に流されやすい、と悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

 

実際、私もその一人です。

 

飲み会に誘われたら、行きたくなくても断れない。

頼みごとをされたら、『大丈夫』と言って引き受けてしまう。

言いたいことがあってもグッとこらえて、笑って過ごしてします。

 

今までこうやって生きてきたから、大切な『自分の気持ち』を感じ取れなくなり、

 

・嫌われたらどうしよう

・傷つけたらどうしよう

・いい人だと思われたい

 

こんな思いばかりが先走ってしまうようになりました。

だから、私は自分の気持ちというのがよく分かりません。

 

モノに対しても同じ。

なぜ、これが欲しいのか。

これを持つことでどんな自分になりたいのか。

そう言ったことが分からなくて、あまり使いもしないものを買ってしまったり

することがあります。

だから、私は学生の時、『片付け』が凄く苦手でした。

モノをたくさん持つことで、自分を満たそうとしていました。

 

社会人になった今ではだいぶ収まりましたが、今でもたまに

衝動買いをしてしまうことがあります。

 

 

 

今回紹介する本を読んでまず思ったのが、自分の気持ちに何度でも向き合うということ。分からないからとスルーせずに、分かるまで根気強く向き合う。

モノを通して、自分軸を見つけていきたい。そう思いました。

 

 

大人気インスタグラマー、エヌケンさんの初書籍。

モノを通して得た自分軸、暮らしのルーティン化による無駄の削減、

そしてシンプリストになったことで叶えた夢。

エヌケンさんのこれまでと今がギュッと詰まった一冊です。

 

 

 

 捨てればいいってもんじゃない エヌケン KADOKAWA

 

 

 

 【内容】

 

理想の暮らし。

それは、物の数へのこだわりではなく、

『気分や自分自身を高めてくれたり、理想の暮らしを叶えてくれるモノ』

に囲まれた生活。

 

シンプリストの根底にはミニマリストの考え方がありますが、この二つには

大きな違いがあります。

ミニマリストは、なるべくモノは持たずに必要最低限のモノで生きることで人生を豊かにすることを目的としています。

 

では、シンプリストは?

 

ミニマリストもシンプリストもモノを少なくしてシンプルな生活を送るのは同じ。

大きな違いは、物の数に関係なく自分の好きなものは残すということ。

 

シンプリストは、物の数にこだわらず、暮らしの要素を単純化して効率のいいライフスタイルを目的としています。

たとえば、生活のルーティン化や片付けの仕組みかなど。

 

モノを持つときにも、自分はなぜこれを持つのかというのを考え、

自分の身の回りにはお気に入りの、言い方を変えれば『一軍』だけを

置くようにします。

そうすることで自分の目にはお気に入りばかりが入り、気分も上がる。

生活の質も上がり、自分に自信を持つことが出来る。

 

今やブームとなっているシンプルな暮らし。

きっと、ミニマリストに憧れた人もいるでしょう。

そこにもう一つ、シンプリストという考え方を入れると、

更に素敵な人生が送れるかもしれません。

 

エヌケンがシンプリストになるまでの道のりや考え方、そしてシンプリストになったことで得たものが沢山詰め込まれた一冊です。

 

 

 

 

【感想】

 

・『他人軸』から『自分軸』へ

 

今ではインスタやYouTubeの人気が高騰していますが、エヌケンさんの努力は凄まじいなと思いました。自己分析や自己投資が本当に的確です。

 

そんなエヌケンさんでも、他人軸で生きていた時期があったそうです。

具体的には、服が好きでコーディネートをよくインスタに上げていたけど、

根本的なところでは、ブランド物を身に付けることで周りから称賛されることに快感を覚えてしまったということ。いつからか、周りからの称賛を得るために、たくさんの服を買っていたそうです。

これは、SNSで投稿をしている人が陥りやすいんだろうなぁと思いました。

私たちは大人になると、褒められることが少なくなります。

SNSだと手軽にいいねが押せて、それは本人にとってたくさんにの人に認めてもらえたという自信になる。でも、それがないと不安になってしまう人もいるのでしょう。

 

『誰かの期待に応えるため』

 

この考え方はありがちだけど、他人の為に頑張るのは他人軸です。

私自身も、先に述べたように他人軸で生きてきました。

それは、今でもまだ解消されていません。

 

でも、モノ1つ1つを通して自分を見つめていくことで自分軸を育てられるのであれば、時間はかかるかもしれないけど自分にもできるかも?と思いました。

これは、人間関係だと難しいですが、モノであればじっくりと考えることが出来ます。

 

なぜ、これが欲しいのか。

これを持つことで自分はどうなりたいのか。

 

そういったことを一つ一つ考え、自分と丁寧に向き合って、自分の意思を大切にしていこうと思いました。

 

 

 

 

・シンプリストになったことで叶えた夢

 

今では本業とインスタで生計を立てているというエヌケンさん。

好きなことで生きていて充実していて羨ましいなと思いましたが、

その裏では努力がありました。

暮らしのルーティン化によって無駄をなくし、朝早起きして勉強する。

自己投資をして自分を磨き上げる。

そうやって自分と向き合い続けたことで、エヌケンさんは夢を叶えたそうです。

 

以前の私であれば、夢があるだけでいいなぁと思っていました。

だって、自分には夢なんてなかったから。

なんの行動もせず、自分とも向き合おうとせず、夢なんてと言って

諦めていました。

 

この本を読んで、行動しなければ夢が叶うどころか見つけることもできないと思いました。

行動しなければ知識も得られませんし、何も変わりませんから。

たくさんのことに触れることで自分がやってみたいと思えることと出会えるかもしれない。

そう思わせてくれました。

 

今の私の夢は、いつか文章を書くお仕事をすること。

ライターなのか小説家なのかはたまた別の何かなのかはわかりませんが、

『いつか』とばかり言ってないで行動をしていこうと思います。

 

 

 

 

【最後に】

 

この本を読んで初めて知ったシンプリストという考え方。

きっと、私の知らないことがまだまだ沢山あるんだろうなぁと思いました。

 

これまで生きてきた中で築き上げた『固定概念』に縛られず、

たくさんのものに触れて、自分を磨き上げて、沢山の行動をしていこうと思います。

 

そして、モノを通して自分軸を見つけ、自分らしく生きていけるように

なりたいと思います。

 

 

ぜひ、おうち時間のお供にしてみてください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。。