本のある暮らし

読書ブログ

【本紹介】私は私のままで生きることにした

こんばんは。
今日は水曜日、一週間の折り返しですね。
ここ最近は忙しくて、なかなか本を読む時間をとれませんでした。




入学当初から悩んでいた、大学院と仕事の両立。
悩みに悩みましたが、先日大学院をやめる決意をしました。

親や研究に協力してくれた親戚への申し訳なさ、

自分の不甲斐なさ、気持ちの甘さ。
沢山の感情に押しつぶされそうになっていましたが、
親友と電話をして、泣いて、おいしいご飯を食べて、寝て。
そんな当たり前のように思われることをしただけで、だいぶ心が回復しました。


人と話すこと、おいしいご飯を食べて、温かいお風呂に入ること。
ふかふかの布団で寝ること。
特別なことをしなくても、人は幸せを得られるんだなと実感しました。



短い大学院生活だったけど、学んだことはたくさんあります。
物事の本質を見極めること、そのためには地道な努力が必要なこと。
諦めそうになったとき、自分の信念や始めたころの思いを忘れてはいけないこと。
これからの人生で大切なことを、たくさん学ばせてもらいました。



そして、ふと思ったこと。
『私は何のためにこのブログを始めたんだっけ?』


少しだけ義務になってしまい、なぜ始めたのかを忘れてしまっていたのです。



私がブログを始めた理由。
それは、本を通じてたくさんの人に関わりたいと思ったことはもちろん、

『今日頑張って、明日この本を買いに行って読んでみよう』
と、あなたの明日を生きる活力になってほしい。
騒がしい毎日の中で、疲れたあなたがこのブログを訪れることでほっとできる場であってほしい。


たった一人でも、小さなことでいいから、生きる意味を見出せる場所であってほしい。

そんな思いで始めました。



私自身、何度も消えたいと思ったことがあります。
自分なんていてもいなくても一緒だと思いました。


それでも今ここにいるのは、たくさんの人や、本からもらった『言葉』があったから。
『もう十分頑張ってる。だから、もう頑張らなくていいんだよ』
と言ってくれた人がいるから、今も私はここにいます。



読んでくれるあなたに直接伝えることはできないけど、このブログで綴った言葉が少しでも届くといいなぁと思います。




あなたが、あなたらしさを忘れそうになった時。

自分なんて…と思ってしまう時。



そんな時に読んでほしい本を、今日はご紹介します。






私は私のままで生きることにした  キム・スヒョン 著 吉川南 訳













【あらすじ】『世間から価値のない人間だと言われても、私は自分を大切にして、自分らしく堂々と生きていけばいい』



自分と他人を比べてしまったり、誰かからの評価を気にしてしまったり。
時には、誰かの期待に応えようと努力してしまったりする。


でも、他人に私を評価する資格はないし、自分からみじめになる必要なんてない。


私たちが何よりも大切にすべきなのは、『自分らしく生きること』。


『今のあなたでいいんだよ』と、そっと背中を押してくれる一冊。








【感想】


この本を読んだとき、心がスッと軽くなったのを今でも覚えています。



それまで、何かと周りの目を気にして、他人にとっての正しいを基準に生きてきました。
親や学校の先生の期待に応えようと頑張ったり、会社の人のために頑張ったり。




『こうするべきだ』
『こうあるべきだ』
『こうでなくてはならない』




沢山の固定概念に縛られていましたが、いや待てよ?と。
これって、誰から教えられた?むしろ、誰かから言われた?




結局、私は所謂、世間一般の常識といわれるものに、自分の心なんて無視してはまろうとしていたのです。
皆さんも思い当たる節はありませんか?





沢山の『当たり前』がはびこる中で、当たり前に違和感を感じてしまう。
だけど、皆と違う道を一人で行くのは怖い…。




今の私が、まさにこんな感じです。





本当は、『文章を書いて生きる』という小さな夢があるけど、自分には才能も技術も経験もない。

大学を卒業したんだから、企業に就職して働くべきだ。
企業に入ったら、その企業のしきたりに従うべきだ。





…正直、今とても息苦しいです。
理想の自分がいるけど、そこに行くためにはリスクを背負わなければならない。
周りから、白い目で見られるかもしれない。
それでも行きたいと言えない自分。
たくさんのものに囚われて身動きが取れない状況だけど、
『自分らしさ』だけは忘れず信念をもって進みたいと思いました。







忙しさからつい自分と向き合うことを忘れてしまいがちだけど、
何よりもあなたらしさを大切にしてほしい。
あなたが嬉しいなら、楽しいなら、辛いなら、悲しいなら、
その感情一つ一つがあなたらしさであって大切にすべきものです。









時には自分を、『もう十分頑張ってる。』と褒めてあげてください。
実際、あなたはきっと頑張っています。

そして、『もう頑張らなくていいんだよ。』と包んであげてください。



あなたが、あなたらしく生きる傍らにこの本があると嬉しいです。









ぜひ、ご一読ください。