本のある暮らし

読書ブログ

【本紹介】満月珈琲店の星詠み

こんばんは。
台風が過ぎて、朝晩は秋らしい涼しさになりましたね。


秋と言えば、皆様は『何の秋』ですか?
私は専ら『読書の秋』です。
最近は運動が出来ておらず、食事にも全然興味がないので、
体重と筋肉がどんどん落ちてしまっています。
なので、『スポーツの秋』にもできたらなぁなんて密かに思っています。。
コメントでぜひ教えてください









昨日、大学時代からの友達で、自分にとっての『親友』として紹介したいくらい
大好きな友達と電話をしていました。
(とにかく大好きすぎるのです。伝わってほしい。。。)
たわいもない話をしていたのですが、友達からふと、面白い話を聞きました。



それは、「2020年12月22日に、グレートコンジャンクションが起きて、時代が変化する」
というもの。
グレートコンジャンクションというのは、20年に一度木星土星が重なる状態のことだそう。

木星は約12年かけて星座を1周するのに対して、土星は29年かけて12星座を一周する計算で、
この移動にかかる時間が違う2つの星座がぴったり重なるのがグレートコンジャクションなのです。

これまでの価値観が通用しなくなり、努力が実ったり、才能開花の瞬間が
訪れるそうです。



確かに、今年はコロナで仕事に対する考えが変わったり、やり方も大きく変化しました。
占星術はあまり詳しくありませんが、こういう話は面白い。



こちらのブログを参考にさせて頂きましたので、詳しく知りたい方は
ぜひ読んでみてください。



michirich.com





さて、今日ご紹介する本ですが、以前ご紹介した『満月珈琲店』の
アナザーストーリーとなっています。


qici888n.hatenablog.com



本当にたまたま、一昨日この本を読み終えて、昨日友達からグレートコンジャンクション
話を聞き、なんてタイムリーなんだと思ってしまいました。
やさしい言葉はもちろん、占星術にも興味を持つと更に読むのが面白くなりそうです。






満月珈琲店の星詠み  望月麻衣  文春文庫 

満月珈琲店の星詠み (文春文庫)

満月珈琲店の星詠み (文春文庫)







【あらすじ】『出生図(ネイタルチャート)とは、『運命のレコード』であり、『人生の羅針盤』です。』




満月の夜にだけ現れるトレーラーカフェ 『満月珈琲店』。
大きな三毛猫のマスターと猫の店員が、あなたのために作ったスイーツやドリンクで
疲れた心を癒します。



一度は成功を掴んだものの、スランプに陥ってしまい逃げだしそうなシナリオ・ライター。
何も知らずに恋をし、不倫未遂をしてしまったディレクター。
自身の立場を忘れて、イケない恋に溺れてしまった女優。




悩み、もがき、疲れ果てた人の前に現れて、マスターがそっと手を差し伸べる。
人々の生まれ持つ星を『詠んで』、訪問者たちを導きます。






【感想】





まず、以前紹介した満月珈琲店を読んだ時にも思ったのですが、
素直に、マスターに会ってみたいと思ってしまいます。
作中の方たちほど悩みは大きくないかもしれませんが、
一度会ってぜひお話をしてみたい。。。



私は、本を読むときに、登場キャラクターの容姿や声、しゃべり方などを想像します。
マスターの言葉を読んでいて、少し低めの声で、すごくゆったりとしたスピードで、一言一言を丁寧に
話すんだろうなぁと想像しました。






少し話が脱線してしまいますが、私の周りには本を読むのが好きという人があまりいません。
キャラクターのことを想像したり、文章から情景などをイメージするのが楽しいのですが、
自分以外の、本を読むのが好きな人は、どんなことが楽しいのだろう?と思いました。
ぜひ、教えていただきたいです。









今回の『満月珈琲店の星詠み』では、満月珈琲店よりもさらに詳しく占星術について書かれています。
それもそのはず、著者の望月麻衣さんが占星術の情報を発信しているSNSの記事を読んで、
「星の流れに従って行動するといい」というのを知り、遊び感覚で始めてみたそう。
私自身は占星術について全く知りませんでしたが、知識がなくても分かるくらい、
丁寧に書かれています。




私は占いが好き、というより先の見えない不安から明確な答えが欲しくて、
占いにハマってしまう時期があります。
占いの言葉を信じて人生を預けてしまわないように、嗜む程度でいようと
気を付けていますが、占星術にも興味が出てきました。
少し難しくてまだまだ読めませんが、少しずつ勉強中です。




意外と、自分自身のことをちゃんと理解できている人というのは少ないと思います。
私も、自分自身のことをちゃんと理解できていません。
だから、自分の長所を伸ばすことよりも、短所を埋めようと努力してしまうのかなぁ…
と最近考えるようになりました。
占星術が当たるかは分かりませんが、自分を知るための一つのツールとして
楽しみたいなぁと思います。




今回、心に残った言葉がこちら。


さっきも言った通り、迷子になった時は立ち止まって地図を確認するの。
自分を知って、認めてあげないと、そこから一歩も動けない。

満月珈琲店の星詠み 望月麻衣 文春文庫(p.150)


いつでも休まずに走り続けられる人なんていないでしょう。
人生はマラソンに例えられたりしますが、ずっと走り続けていると疲れてしまう。
時には歩いたり、立ち止まったりしてもいいんです。
少し違う道に行って迷子になったなら、自分の現在地や状況を確認してまた進めばいい。
日本では、「我慢」や「継続」が美徳とされてきましたが、これからはそうもいかないでしょう。
たしかにこれらがあるのは、人として尊敬できますが、それらを大切にしすぎて
自分を見失ってしまっては、元も子もありません。


自分を導いてあげられるのも、休ませてあげられるのも自分自身です。
嬉しい、楽しい、悲しい、好き、たくさんの感情とちゃんと向き合って、
認めてあげてください。
もちろん、努力したときは自分で自分を褒めていいんです。甘やかしたっていい。



私もついつい頑張りすぎて、知らない間にたくさんため込んでしまって、
友達に電話をしたときに泣いてしまうことがあります。
自分ではそんなに辛いと思っていないのに。泣きたいなんて思ってないのに。
自分で、自分の心から水が溢れ出していることにまだ気付いてあげられないんです。
きっと、今の社会では私みたいな方が多いんじゃないかな。




私は、目の前のあなたを休ませてあげることはできません。
あなたが頑張りすぎないように、こうやってメッセージを送ることしかできない。
自分なんかダメだと思ってしまう時があるかもしれませんが、あなたらしさを大切にして、
あなたのペースで進んでほしいです。







ぜひ、ご一読ください。